私が所属する環境インフラ部では、舶用部品や港湾関連製品の輸出入や、漁網などの新規商材の販路および売上の拡大に取り組んでいます。
私が担当するのは、部が重要テーマと位置づけているグリーンエネルギービジネスの構築です。2050年のカーボンニュートラル実現に向けて、CO2を大量に排出する発電所の技術革新は重要な課題になっています。そこでこの分野で独自の技術を持つ日本企業と当社が連携し、国の支援も受けながら実用化に向けて取り組んでいます。プロジェクトに当社が参画したのは、インドと深い結び付きがあったからです。インドでも発電に伴うCO2の削減は重要な課題です。そこで当社がインドと日本の橋渡し役となり、日本で開発した技術をインドへと輸出しようという計画が立ち上がったのです。私は実質的なプロジェクトリーダーとして、プロジェクトに従事する人やステークホルダーにとっての窓口役を務めています。
仕事には、既存のものを成長させていくタイプの仕事と、ゼロから1を作り出すタイプの仕事があると思いますが、私が好きなのは後者です。現在携わるグリーンエネルギープロジェクトはまさにゼロから1を作り出す仕事と言えます。誰も正解を知らない中で、自分が先頭に立って物事を動かすることに当然難しさもありますが、私にとってはそれ以上に何にも代えがたい面白さを感じています。
このような仕事を好きになったきっかけは、学生時代に出会った興和の社員の存在です。海外でゼロからビジネスを作り出すことに情熱を注ぎ込むその方の姿を見て、私は「自分のやりたいことはこれだ」と気付かされました。その方は現在の直属の上司であり、新規ビジネスの立ち上げに挑む私を昔と変わらぬ情熱で支えてくれています。
当面の目標は、現在のプロジェクトを成功させて事業として成長させることです。私はこれまでに、チャレンジの機会を与えてもらえ、素晴らしい先輩方から影響を与えてもらってきました。今度は私が後輩に対して、チャレンジの機会と影響を与えてあげられる存在になることが、プロジェクトの先に見据える目標です。
舶用部品ビジネスにおける相関図。Kowa Indiaをはじめとした海外現地法人とは、現地顧客や仕入先との今後のビジネスの進め方などについて相談をしている。
新しい人と出会っていろいろな意見を聞くことは、自分の考えを深めたり、自分の世界を広げるきっかけになるので大好きです。「やったことないことをする」「知らないことを知る」ということに対して、惜しみなくエネルギーを注いでいます。
週に2回程度のペースでジムに通っています。そのおかげか、疲れが溜まりにくくなったように思います。また、気持ちの安定感も増しました。新しいことを経験し、新しい人に出会うのも大好きなので、友だちに友だちを紹介してもらって話を聞かせてもらう場を積極的に設けています。
所属部署や掲載内容につきましては取材当時のものです。