すべては安全な医薬品を届けるために
興和の品質を保証する要の存在

医薬事業 生産 中 裕之 2014年入社

品質管理に関わる試験を一挙に担い
幅広く業務に対応
興和スタンダードをつくれる魅力も

品質管理課では、工場で生産する医薬品を出荷するための試験、医薬品をつくるための原材料の受入試験、市場にある製品の有効性を担保する安定性試験、そして、法令や規制の変更にともなって行う既上市品の品質試験を行っています。これらに付随し、医薬品をつくるための水や空気が清浄であることを管理評価することも業務の一環です。また、他社であれば、生産技術部門が工場全体の品質管理を行いますが、興和では私たちが担当しており、研究に関連する業務も大きなウエイトを占めています。そのため、最新の規制について常に勉強する姿勢を求められますが、自分が関わることで検査フローの改善等につながることは、やりがいになっています。
工場の業務に対し、ルーチンワークをイメージする人もいるかもしれませんが、新しい機械の導入や新しい規制に対応するための試験を行う機会も多く、色々な役割を担っています。

新型コロナに興和らしく立ち向かった
浜松工場の挑戦。
生活者と寄り添える意義を感じた

印象に残った仕事として一番に思い浮かぶのは、新型コロナウイルスが蔓延しはじめた2020年、浜松工場主体で『コーワ消毒液』を開発し、上市したことです。私は、試験方法の確立、申請資料の作成という形で関わりました。従来であれば、企画開発から上市まではロングスパンですが、コロナ禍の特例承認もあって異例のスピードで進みました。生活者に消毒液が十分に行き渡っていない情勢を目の当たりにしたことから話が持ち上がり、解消に向け実行できたことは良い経験になりましたし、生活者に寄り添うことのできる、使命感のあるプロジェクトになりました。
現在はマネジメントに関わることも増え、興和にある四工場全体のプロジェクトにリーダーとして参加するなど、裁量をもって業務にあたる場面も多くなってきました。今後は、これまで培ってきた専門知識を生かし、医薬の品質を興和としてどのように考え、保証していくのかを俯瞰して考えられるポジションを目指していきたいです。

私のシゴト相関図

製造課、包装課とは、試験検体の授受、バリデーション(医薬品の製造工程や方法の確実性を検証するための一連の業務)の相談、環境モニタリングの共同実施を行う。また、富士研究所の分析グループとは、新規品目の技術移転、既存試験法の技術相談、海外品目の申請業務で連携。一方、東京支店とは、品質保証部とICH(医薬品規制)に関連するプロジェクトの相談や国内・海外に変更申請を行う品目対応を行い、薬事部に申請業務や品目の照会を依頼している。このほか、各工場と省令や国際基準に対応した運用手順について情報共有を図っている。

SCHEDULE
1日の流れ

8:00メールチェック
各部署、各工場からのメールを確認。最近は海外申請に関する書類のレビュー依頼が多い。
8:30始業
全体朝礼、課内朝礼で連絡事項を報告。
9:00試験記録の照査・判定
前日に実施した試験のOOS(オンライン提出システム)等の対応相談、試験計画の相談を受ける。
10:00打ち合わせ、会議
新規機械の導入、担当プロジェクトに関することなど、相談や調整を行う。
11:45昼食
浜松工場では課ごとに休憩時間が決まっている。お昼は食堂で。
13:00メールチェック、文書作成
届いたメールに順次返信。手順書や申請資料、バリデーション図書に取り掛かる。
17:00試験記録の照査・判定
課メンバーからの報告に対し、アドバイスしたり、次の指示を出したりする。

2つの“ON”で相乗効果!

仕事の“ON”

家族の料理をつくりながら
マルチタスクスキルも同時に鍛える

子ども時代、妹弟に喜ばれた思い出から、料理は好きな家事の一つ。土日に家族にふるまっています。いくつもの品目を同時進行しなければならない点は仕事にも通じていて、マルチタスクスキルを磨く練習にもなると考えています。

プライベートの“ON”

休日は仕事を忘れて子どもと向き合う
公園情報の収集は欠かせない

子どもと遊ぶことが一番のリフレッシュです。子どもと向き合っている時間は、いつも充実していると感じています。子どもが喜びそうな公園をスマホで探すことが、最近の日課になっています。

所属部署や掲載内容につきましては取材当時のものです。