薬の承認申請を目的にした臨床試験である、治験に携わっています。具体的には、治験の立案、計画書や手順書の作成、実際の治験の運営や管理、計画通りに行われているかといったモニタリング、そして治験後の報告書作成を行っています。また、国内で承認申請を行う際の申請資料の作成や、国の担当機関であるPMDAによる適合性調査への対応も行います。薬が生み出されるなかで治験という領域が携わる、全行程を担当する仕事だと言えます。
薬学部で学んでいた学生時代から、マウスや試験管を使った研究より、臨床研究に興味がありました。実習も、臨床研究支援センターなどで行いました。そういった経緯から、治験の仕事に携わりたいと考えるように。企業の求人を調べてみたところ、多くの会社が治験のなかでもモニター業務だけでの募集であったことに対して、興和は計画の立案など治験における業務全般に携われることを知りました。「私がやりたい仕事はこれだ!」と思い、興和への入社を決めました。
治験で狙い通りの結果を得るためには、念入りな準備や関係者とのコミュニケーションが欠かせません。報告書の作成などでは、締切に追われることも少なくありません。1つの薬を生み出すまでに、そういった苦労が数年間も続きます。ここで心強いのが部署の仲間たちです。常に話し合い、お互いの知恵を持ち寄って苦しい場面を乗り越えています。悩みや苦労を共有しているので、結束も固まります。そのせいか、私たちの職場はなんだか学生サークルのような雰囲気があります。
仕事ですから、頑張るのは当然です。でももっと大切なのは、期日通りにきちんとした成果を出すこと、つまり周囲に迷惑をかけないことだと考えています。自分のキャパシティーを超えたことを「頑張る」という気持ちだけで抱え込んでしまうと、結果として納期遅れや質の低下を招いてしまい、迷惑をかけてしまいます。そうならないように、早めに「難しいから手伝ってください」と声を上げるようにしています。幸いにも、声を上げやすい雰囲気が部署のなかにはあります。同じような関係性を社内外にもっと広げていくことで、みんなの力を結集してより良い薬を世の中に届けていきたいです。
治験実施中の相関図。臨床開発第一部は、社内外の多数の部署や関係機関の間を調整するファシリテーターとしての役割を受け持ち、目標へスムーズにたどり着けるようにする。
※上記スケジュールは治験立ち上げ時のもの
週末や次の長期の休みに好きなアイドルグループのライブに行く予定があると、「その日に向けて毎日を頑張ろう」というモチベーションになります。ライブなどの「動かすことのできない予定」があると、その日から逆算して仕事のスケジュールを組み、段取りよく業務を進めていけるという効果もあります。
中学生の頃からアイドルグループやバンドが大好きで、ライブへの参戦はもはやライフワーク。グループのライブツアーに合せて全国を回ることもあります。訪問先では必ず、その土地の美味しいものを食べると決めていて、グルメサイト掲載「百名店」に、「行った」ボタンを押すのもツアーの楽しみの1つです。
所属部署や掲載内容につきましては取材当時のものです。