私が所属する部署では、眼科で用いる検査機器や白内障治療用眼内レンズ(IOL)の開発を行っています。私たちの仕事は、別部署が開発した要素技術を引き継ぐところからスタート。既存機器の改良や新製品の開発に対して、その技術がどのように利用できるかを検討します。アイデアがまとまると、試作機を製作。眼科医に使用してもらって感想を聞かせてもらいながら改良を加えていきます。開発の目途が立つと、製造部門と連携して量産に必要な設備や手順を考えます。これらの工程のなかで私は、電気設計や試作機の検証を担当しています。
興和での機器開発の仕事は、特定の工程だけでなく量産にバトンを渡すまでの広い工程を担当できることが特色です。「全体を把握しながらものづくりをしたい」という私の志向にマッチしています。安全基準をはじめとしたルールが厳しく定められており、それらを満たした開発や製造が求められることは、医療用機器ならではの難しさであり面白さです。
幅広い工程に携わることに伴って関わる人の数も多くなります。その分、意見の調整や後工程に迷惑をかけないようなスケジュール管理は難しくなります。逆に、それぞれの分野の専門的な知識と技術を持ったメンバーが集まり、様々な角度から議論したりアイデアを持ち寄ったりするという面白さがあります。多くのメンバーで作り上げるからこそ、設計した機械が狙い通りに動き出したときの喜びがさらに大きくなっているように思います。
興和には、分からないことはすぐに気軽に質問できるという雰囲気があります。私もずいぶん、先輩たちに助けてもらってきました。この社風を受け継ぎ、質問しやすい頼りになる先輩になることが今の目標です。
「使っている機器の調子が悪いから調べてほしい」という声が営業部門から届き、それが改良や新製品開発の出発点になることも。現場の声に耳を傾け、設計に活かすようにしている。
仕事を頑張ったご褒美として自分が買いたいものを買えることが今の私のモチベーションにつながっています。最近では、趣味の旅行の際にせっかくならいい写真を撮りたいとミラーレス一眼レフカメラを買いました。
ゲームと旅行、そして料理やお菓子作りが好きです。ゲーム用のパソコンは部品から購入して自作しました。お菓子はクッキーやケーキを作り、職場の人に食べてもらうことも。ジャンルを問わず、何かを作ることが好きです。
所属部署や掲載内容につきましては取材当時のものです。