商社部門の、化学素材を扱う部署に所属しています。扱う化学素材は、化粧品や医薬品の原材料になるもの。国内メーカーが開発や製造している素材を海外メーカーに紹介したり、その逆で海外メーカーの素材を国内メーカーに紹介したりしています。営業担当である私は、両者の橋渡し役。お客様の要望を聞き取り、それにマッチする素材を国内外から探してきて提案しています。興和の自社商品である医薬品も、私たちが扱う化学素材を原料にして作られることがあります。
お客様の課題や世の中のトレンドにもとづいて、私のほうから素材の提案を行うこともあります。興和の海外現地法人とも協力しながら、日本ではまだあまり知られていない素材を見つけ出し、日本企業に提案します。それが採用され、最終製品となってドラッグストアなど店頭に並ぶ様子を思い浮かべることが、この仕事の楽しみでもあります。
就職にあたっては、海外とやり取りのある仕事に就きたいと考えていました。興和は複合企業体であり、いろいろな仕事にチャレンジできることから入社を決めました。
商社部門に配属されると、最初は営業アシスタントとして貿易手続きなどの業務を担当します。この仕組みのおかげで、製品の知識や営業の仕事内容、ビジネスの流れなどを学ぶことができました。上司に常に言われたのは、「自社の営業担当者をお客様だと思え」ということです。私たちは、手続きの状況や懸案事項などを、営業担当者に説明する場面があります。このとき自分の理解が不十分だと、相手に正確に状況を伝えられるはずがありません。相手からの質問を予測し、その準備をしておくことも必要です。そういったことを的確に行えることこそが商社の存在意義だと上司からは教えられました。この言葉は、営業職として独り立ちしてからも何度も思い起こしています。
今後の目標は、新たなビジネスを生み出すことです。他社との共同開発や出資など、興和にはできることがたくさんあると感じています。それらをフル活用して、会社全体を巻き込むビジネスにチャレンジしたいです。
1つの会社があるときは仕入先になり、あるときは納入先になるのがこの仕事の特色。社内の品質保証部門と連携しながら、顧客の要望に確実に応える原料を納入する。
半年サイクルで動くプロジェクトに携わることが多い
カフェの内装や店内ディスプレイなどは、デザインのトレンドを知る格好のヒントになっています。ほかにも化粧品パッケージやショップや企業などのホームページから、流行に関する情報を得るようにしています。
野球観戦が好きで、バンテリンドームにドラゴンズの応援に行くほか、会社の野球チームの試合を見に行くことも。ほかには、プロバスケットボールを観戦することも多いです。高校時代は陸上部に所属していて、今もランニングをしたりアクティブに過ごす一方で、カフェで小説や課長から借りたビジネス書などを読むことも好きな時間です。
所属部署や掲載内容につきましては取材当時のものです。